父の日イメージ

父の日は父に会いに行こう

私は二人姉妹の長女です。
父は二人の娘のうちどちらかでも近くに置きたいと思っていたようですが、縁あって私も妹も跡取り長男と結婚することになり、実家には両親が二人で暮らしています。
私は実家から車で1時間、妹は車で2時間半の所に住んでおり、日帰りできる距離でありながら、日々の忙しさからお盆休みやお正月以外はなかなか実家を訪れることができません。
それでも両親が仲良く二人で助け合って暮らしていてくれるので、娘としてはとても有難いです。
子どもの頃は、私は父親が少し苦手でした。
仕事から帰ってくるとまずひと風呂浴びて、すぐに焼酎を一杯。
父はお酒が大好きなのですが、すぐ酔いがまわるタイプで、お酒を飲んだらもう真面目な話はできません。
笑い上戸になって同じ話を何度も繰り返したりするので、相手をするのも面倒になったものです。
お酒を飲んでいない時の父は妙に無口で、また話しかけにくかったように思います。
私も妹も大切な事は何でも母と相談し、父親とは少し距離のある関係でした。
しかし結婚して実家を出てからは、父がよく電話をくれるようになりました。
酔っ払って御機嫌な声で「お父さんです。変わりないかね。じゃあお母さんに代わるから」とそれだけ言って無理やり母に受話器を渡す父。
母は「お酒を飲むと娘たちの声が聞きたくなるらしいのよ」と言って笑います。
二人の娘を嫁に出す時に、一度も反対しなかった父ですが、言葉に出さなくても寂しい気持ちがあるのかもしれないと思いました。
また食事をしながら、「この刺身を娘に食べさせてやりたいなあ」などとよく言っているそうです。
私には子どもがいないのですが、子どもを思う親の気持ちが最近少しはわかるようになりました。
親心とは有難いものだとしみじみ感じる事も多いです。
父は毎朝6時半には家を出て仕事場へ向かっていました。
雨の日も冬の寒い日も家族を養うため一生懸命働いてくれました。
子どもの頃の私には、仕事を終えてほっとして酔っ払った父の姿しか見えていませんでしたが、自分も働くようになって当時の父の大変さも気づく事ができました。
70代半ばの今まで働き続けた父も来年の3月で仕事をやめるそうです。
母の日に比べ、少し影の薄い父の日ですが、今度の父の日には、父の大好きな鹿児島の芋焼酎を持って、父に会いに行こうと思います。

Copyright(C) 2010 father.com All Rights Reserved.